ALL YOURSというアパレルブランドを手がける木村昌史さん。シンプルな服なのに、他のアパレルブランドと一味違う、とがった個性を持っている。全6回にわたりその秘訣をゆるくレッスン。
▼第1回目はこちら
とがる、とは「生き方をも変える新しい選択肢を見せること」
▼第2回目はこちら
とがることとブランディング「洗練されていればいいってわけじゃない」
▼第3回目はこちら
「とがる」商品づくり
▼第4回目はこちら
「とがる」ブランドメッセージの作り方
今ちょうど、全国をまわって服の販売会をやっています。24ヶ月連続でクラウドファンディングに挑戦すると宣言して以来、クラウドファンディングに事業を集中させていたので、僕らのお客さんはオンラインでつながっていた。けれど、商品やブランドのことをもっと理解してもらうために、今度はオフラインの活動を始めたのです。
僕にとってオンラインは認知と決済の窓口。それに対してオフラインは理解を深めるためのものです。この差を埋めるために両方を行き来するのが大切です。
オンライン、オフラインを問わず気をつけているのは、一方通行ではないコミュニケーションをとること。例えば全国を回っているのも、店舗で待っているよりも自分から飛び込んで行ったほうが早いと思ったからです。販売会でのトークショーも、自分が話すよりもお客さんの話を聞いている時間のほうが多い。壇上に上がっている人が一方的に喋っていると、眠くなるじゃないですか(笑)「仲間に入ってよ」ではなく、「面白い話きかせてくださいよ」とコミュニティに入っていくような感じが正しいと思います。
コミュニティを作りたいなら、自分のコミュニティを作ろう!なんて力まないがいい。僕は、全国の、すでにある地域のコミュニティに参加するという方法をとりました。面白いことをやっていればそこにコミュニティができるし、かしこまるより冗談を言っていたほうが次第に仲が良くなるものです。それがいわゆるコミュニティというものなんじゃないでしょうか。
木村昌史
住所:東京都世田谷区池尻2-15-8