hey MAGAZAINEやぁ

自分の作品を誰かに見せて、共感してもらうこと。SNSで共感を集めながらものづくりを楽しんでいる白水桃花さんに、全6回にわたり彼女の場合の体験や見つけたことなどを教えてもらいました。

▼第1回はこちら
 共感とは何か「見てくれる人は多いほうがいい」

私が主に運用しているSNSは、Twitter、インスタグラム、Facebookです。これらに加えてネットショップやnoteなどを運営しているのですが、これらに使う写真に共通して心がけていることがあります。それは「自分が見たときに生理的にムズムズしない状態を保つ」ことです。他人が見てどう思われるかの前に、自分が見てムズムズしない状態を保つのが大切なのです。

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インスタグラムのプロフィールページで表示されている投稿一覧や、自分のネットショップの写真を眺めてみると、小さな違和感を覚えることはないでしょうか?これがムズムズの正体です。余白を上手に使ったり、色味を合わせたりしてこれらをなくしていきます。インスタグラムの投稿などでは、投稿した写真の並び方に違和感があれば投稿をやり直すこともあります。

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SNSやネットショップなどネット上のサービスのいいところは、作品の並べかたや世界観を自分ひとりで完結できて、徹底的に納得が行くまでつきつめられることです。今までにリアルの場で展示やポップアップショップをやってみたこともありましたが、期限までに作品を作らなければならなかったり、中には空間づくりに徹底的にこだわることができなくてはがゆい思いをしたこともありました。

ネットショップやSNSでは、自分のペースで作ることのモチベーションを保てて、自分なりの完璧な状態を追い求めることができるのです。ムズムズしない状態ができあがると、心の中で「はい、よし」と小さなガッツポーズ。自分にとって違和感がない状態を保つことが、SNSで共感を集めやすい写真を作る私なりのコツなのです。

1997年東京生まれ、茨城育ち。中3で一眼レフを手に入れて写真を撮り始める。高校生のときに始めたiPhoneケースの販売をきっかけにデザインに興味を持ち、美大に進学。20歳の誕生日にははじめての個展を開催。その後大学を中退し、現在はフリーで名刺や紙面のデザイン、アーティスト写真や商品の撮影、instagramのディレクションなど幅広く活動中。その傍らでオリジナルグッズやハンドメイドアクセサリーの制作・販売といった自主制作も行っている。
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