hey MAGAZAINEやぁ

自分の作品を誰かに見せて、共感してもらうこと。SNSで共感を集めながらものづくりを楽しんでいる白水桃花さんに、全6回にわたり彼女の場合の体験や見つけたことなどを教えてもらいました。

▼第1回はこちら
共感とは何か「見てくれる人は多いほうがいい」
▼第2回はこちら
共感をあつめる写真のきほん 「生理的にムズムズしない状態を保つ」
▼第3回はこちら
SNSの使いわけと上手になるコツ 「ひたすら見てインプットすれば必ずよくなる」

「いいね」をして通りすぎていくのではなく、定期的にコミュ二ケーションしてくれる人が増えると、それらはもっと強いつながりになり、やがてコミュニティに育ちます。

そうやってSNSを通してコミュニティを作るために私が貫いているのは、素のままでいること。ひとつ例をあげたいと思います。

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私は不登校になったことで通信課程の学校に通っていたことがあります。美大に合格した後その大学を辞めた経験もあります。普通だったら隠しておく人のほうが多そうなこういうエピソードを、その時の心境をそのまま隠さないでTwitterやnoteで発信してみたら、似た経験をもつ人から反響があったのです。けれど、ある時引っかかる発言をTwitterで見たことがありました。「SNSでは、ネガティブなことをいうべきではない」というものです。やっぱり、ネガティブな内容は言わない方がいいのだろうか、自分の活動と関係のない発信はひかえるべきなのか、としばらく考え込みました。しかし、素直に感じた気持ちがネガティブだからといって隠してポジティブでいるのでは、自分を偽っていることになってSNSの楽しさが失われてしまいます。その楽しさが伝わるからこそ、共感してくれる人が増えるのです。第一、ネガティブなことを発信するのを禁止されたら、私、言うことがなくなってしまうかも。

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それに気づいてから、あらためてSNSでは素のままで発信していこうと決めました。Twtterのアカウントは実は9つも持っていて、メインのアカウント、オンラインショップのアカウント、写真を発表するアカウント、仲のいい友達だけのアカウント、(あとは秘密)という感じでそのままの自分でなんでもつぶやいています。

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さらに、ただつぶやくだけではなく、メッセージのやりとりなどの相互コミュニケーションもできる範囲で頑張っています。SNSを通じてもらったDMなどは「返信の必要があるな」と思ったものはなるべく返すようにしています。

素直でいることで、共感はコミュニティに育てていくことができるんじゃないかな。
そんな風に考えています。

1997年東京生まれ、茨城育ち。中3で一眼レフを手に入れて写真を撮り始める。高校生のときに始めたiPhoneケースの販売をきっかけにデザインに興味を持ち、美大に進学。20歳の誕生日にははじめての個展を開催。その後大学を中退し、現在はフリーで名刺や紙面のデザイン、アーティスト写真や商品の撮影、instagramのディレクションなど幅広く活動中。その傍らでオリジナルグッズやハンドメイドアクセサリーの制作・販売といった自主制作も行っている。
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