hey MAGAZAINEやぁ

自分の作品を誰かに見せて、共感してもらうこと。SNSで共感を集めながらものづくりを楽しんでいる白水桃花さんに、全6回にわたり彼女の場合の体験や見つけたことなどを教えてもらいました。

▼第1回はこちら
共感とは何か「見てくれる人は多いほうがいい」
▼第2回はこちら
共感をあつめる写真のきほん 「生理的にムズムズしない状態を保つ」
▼第3回はこちら
SNSの使いわけと上手になるコツ 「ひたすら見てインプットすれば必ずよくなる」
▼第4回はこちら
共感の拡大とコミュニティ「素のままでいること」

「コンビニのご飯は食べなそう」。

そう言われることがあります。白を基調としていてシンプルなわたしのインスタグラムのアカウントなどを見ていると、コンビニで買ったご飯を食べるイメージが湧かないのだそうです。このように、SNSの中では、自分のキャラクターとはまた違った解釈をされることも珍しくありません。さらに言えば、SNSで受け入れられやすい色やトーンというものがあります。それが自分の作品の世界観と異なっていると感じて、SNSを遠ざけてしまう人もいると思うのですが、もったいないことだと思います。

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私の持論は、まずは自分が大切にしている作品の世界観を大切にすること。SNSの受けを気にして作風を変える必要はありません。私の場合はミーハーな性格が手伝って、自然とSNSでトレンドになっている色味や世界観をいいなと思えましたが、そうでなければ無理やりそれに合わせる必要はありません。

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その上で、どうするとSNSでもっと多くの人に見てもらいやすくなるかを考えてみるのも良いと思います。例えば、作品をクローズアップすると息苦しさを感じてしまいそうな密度のある作品や、色あいがビビッドなもの、ダークな世界観の作品をインスタグラムに掲載するとしたら、私なら作品を額装して白い壁にかけて撮影します。世界観を伝えるために、制作した時の気持ちをキャプションで説明したり、ハッシュタグを活用して同じ世界観を好きだと思っている人に少しでも届けようとするのもおすすめです。

SNSはあなたの作品を、より多くの人に届け共感を生むための手段です。
本当の自分が大切にしている世界観や作風を、SNSのために曲げる必要はありません。そして、どんな世界観の作品でも、それをSNSを通じて多くの人に届ける手段はあるのです。

1997年東京生まれ、茨城育ち。中3で一眼レフを手に入れて写真を撮り始める。高校生のときに始めたiPhoneケースの販売をきっかけにデザインに興味を持ち、美大に進学。20歳の誕生日にははじめての個展を開催。その後大学を中退し、現在はフリーで名刺や紙面のデザイン、アーティスト写真や商品の撮影、instagramのディレクションなど幅広く活動中。その傍らでオリジナルグッズやハンドメイドアクセサリーの制作・販売といった自主制作も行っている。
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